資本主義は格差を大きくするので、持たざる者は持つ者に比べてどうにか成長曲線の曲度を強めないといけません。
お金は時間の格差を生み出し、時間の格差はお金の格差を生み出す。
大学になんとかバイトの稼ぎと奨学金でひとり暮らしをしながら通っていた私のような人間より、留学も大学院も何もかも私費以外で通っていた人の方が使える時間や機会はあり得ないほど多い。
見渡せば起業家や投資家なんて、一見ハングリーに見えるものの私に言わせればエリートでお坊ちゃんばかり。
でも生まれだけは努力ではどうしようもない。生まれというのは運なので割り切って持たざる者としての戦い方を編み出さなければいけない。
その過程は辛く、震えるような冷たい川を裸で泳ぎ切るような思いをする必要がある。そんな思いを経験している人に少しでも事例をお届けできればと。
今回のニュースレターは、リサーチや学びの共有というより、私の今時点の戦い方を言語化する機会にできたらと思います。
頑張りたい事があるのに、お金もない、人脈もない、ならば時間を全て投下してどちらかを作るしかない。
しかし、お金もあるし人脈もある人だって、時間は大切にしている。だから、がむしゃらに時間を使うだけでは到底追いつく・追い抜くことなど不可能。
時間を投下するならば、効果の高い物事にどれだけピンポイントに投下できるかが勝負。
そのため、年間 > 四半期 > 月 > 週 ごとに目標を設定することにしています。
毎年、1/1 に年間の目標を 3 つ立てます。3 つ以上はおそらくリソースが分散してしまって達成確度が下がるかなと考えています。
私の場合は、アウトプットの目標・インプットの目標・私生活の目標、という 3 つのジャンルそれぞれで目標を立てています。
それを達成するために四半期ごとに目標を分割します。これが 1/1 にやることです。
あとは毎月の最終日に翌月の目標を立てます。月の目標を達成するために、日曜日の夜に月〜日の振り返りと、次の一週間の計画を立てます。
なので、一日のやることリストは理論上、全て 3 つの年間目標のどれかには当てはまる状態になります。
いきなりこれをやるのは難しすぎるので、自分の目標達成の飛距離を伸ばすことから始めるのがいいと思います。一日の計画を自分で達成できるようになれば、一週間の計画を立ててみる、それができたら月の、、、という感じで飛距離を伸ばせばいいと思います。
すごい経営者とか研究者はここの飛距離がすごい長いと思います。10 年とか。私は今のところ 1 年かな。3 年、5 年と伸ばしていきます。
次に、がんばれているのか?がんばれていないのか?を確かめる必要があります。目標は立てるだけでは意味ないですもんね。
「質」の部分は結果を見て判断するしかないですが、投下した時間という「量」の努力度は少なくとも計測可能です。
そのために Toggl というタイマーアプリを使っています。タイマー自体にディスクリプションをつけれたりするのですが、一々それを書くのが手間なので、Projects という色分けできるカテゴリのようなものを作成し、そのラベルだけつけて計測するようにしています。
年間目標に紐付いた行動単位に 1 色付与すると、自分が年間目標のうちのどれにどれだけ時間を使っているのかが一目瞭然です。
これをベースに振り返りをしていると、「自分はだいたいどれくらい時間を投下すればどれくらいの成果が出せるか」がすぐ分かるようになってきます。
恋人や大切な家族がいる場合は、その人に対してどれだけ時間を使えているのか?もきちんと計測すべきで、計測もしていないのに大切にできていると思うのは慢心だと考えています。笑
私は 3 つの目標に対して時間を計測しているうちに、その時間を奪っているものは何なのか?(例えば家事)も気になってその時間も計測するようになったので色が多いですが、基本は年間目標と同じ数だけ色を作ればいいと思います。
昨日より今日の方が頑張っていた、と言えるのは、そこへの投下時間の差を知る者だけだと考えています。
どんなにストイックに頑張っても、死んだら意味がないです。
頑張ってる時ほど毎日打ちのめされます。
しっかり寝て、食べるのが基本です。忙しくても工夫して食事を摂ることや寝ることを疎かにしていては、長期目標なんて達成できないと思います。
偉そうにつらつら書いてきましたが、結果を出すために私も謙虚にがんばります。
自分のリサーチで得られたインサイトの共有をどんどんやっていきたいと考えています。起業家という職業柄、そういったインサイトを蓄積しておきたいですし、このエッセイがきっかけで繋がりが生まれたり議論が生まれたりするといいなと考えてます。
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